旅する教師の業務報告

「旅する教師」として「みんなを自由にする」活動をしています。ご査収ください。

ぐだぐだ

(おそらく幾分先進的な)勤務校のコロナ対応についての情報共有、あるいは「シン・ゴジラ」に学ぶ学校組織の緊急時対応

勤務校のコロナ対応について、「コロナが落ち着いたらまとめよう」なんてことを思っていたのだけど、どうやら「アフターコロナ」はまだまだずっと先らしい、と気づいた今、こうやって書き出しています。 「そちらの学校のコロナ対応はどんな感じですか?」 …

学校のチャイムは何のためにあるのか、あるいは議論の揚げ足をとりまくる不毛さについて

そういえば、最近はチャイムのない学校にしか勤務していない。 現任校も、一つ前の勤務校も、いわゆる「ノーチャイム」だった。(たしか)その前の勤務校にはチャイムがあったと思うのだけど、あまり覚えていない。 まあ、そういう意味で僕自身はノーチャイ…

【島生活】グレは全身を味わう

「グレ」というのは「メジナ」の隠岐での呼び名だ。 今日魚屋に並んでいたグレは大きかった。 (魚屋さんいわく、「この時期のグレはこんなもんだけん」だそうだけど、やっぱり絶対的な大きさとして、デカい) すごいなあ、という顔をしながらグレを見ていた…

【島生活】欠航の日は休校の日、あるいは「自然には勝てない」という正しい前提をもつこと

朝の6:30に島内無線が響きわたる。 まずは隠岐汽船から 「本日、海上時化のため、フェリーは終日欠航します」 続いて隠岐観光から 「内航船いそかぜ、フェリーどうぜんは終日欠航します」 この2つの放送が同じ内容だと思うかもしれないが、前者は本土から隠…

【島生活】カワハギは肝醤油か、味噌汁か

今日、授業が始まる前に生徒たちと世間話をしていて、 「この前、魚屋さんで大きいヨコワを買っちゃったから、最近毎日マグロ丼なんだよねー」 とか言っていたら、島出身の生徒が一言、 「え…、あの…、魚って、買うものだったんですね…?」 …、…う、うん。 …

【センター試験2020】数学ⅡB問題レビュー、あるいはただの憂さ晴らし

昨日、深夜のテンションでセンター数学ⅠAの問題を辛口にレビューしていたら思いのほか楽しかったので、調子に乗ってⅡBもやってみます。今度はシラフです。 参考: あ、「上から目線の辛口批評」ってのがこのシリーズのテーマなので、基本理不尽ですし、そこ…

【島生活】まさかの到来、ヨコワウィーク

この前のブログで「運がよければ」と書いていたヨコワウィーク。 まさかの本日到来。 ヨコワとの出会いは2年前。 いつものように魚屋さんに行って、今日はハマチがおいしそうだなーなんて魚を眺めていたら、ご主人が 「いやー、先生、今日はコレでしょ!」 …

職員室の3学期、あるいは教員と「評価」の関係について

3学期になると、職員室の話題は全国どこでもだいたい一緒。 「人事」だ。 僕は都合、5つの府県で職員室に通わせてもらっていたのだけど(立場は教員だったり学習支援員だったりスクールサポーターだったり様々だったが)、どこの職員室でも同じだった。 3学…

【島生活】イカウィークは煮物力勝負

一昨日からのイカウィーク(2020年1月)。 今日は 二晩つけたヅケ 2日目の煮物 というイカメニュー(+日本酒)。 煮物はアオリイカの半身と、追加の具材で大根・にんじん・エノキ・豆腐を投入。にんじんが甘くて豆腐もいい感じ。大根は昨日から鍋に残ってた…

【島生活】シマメイカとアオリイカとイカウィーク

年末年始に会った友人らに教員としての話をするかたわら、僕の離島での生活を話したところ、「オモシロそうだね」「離島の生活興味ある。もっと知りたい」とコメントをいただきましたので、今後教育論に交えてこんな話もブログに上げていこうかな、と。 島の…

センター試験を受ける生徒たちへのメッセージ、あるいは “Take it easy” という考え方

今日、勤務校でセンター試験の激励会なるものがあった。 誤解を恐れずに言えば、私はこの「センター試験激励会」という会が嫌いである。 センター試験はたしかに大事な試験なのだけれど、それを受ける生徒だけが特別に学校公式の場で「激励」されるというの…

【話題】1人1台のICT機器を導入すること、あるいは授業者の「マインド」を変えること

この記事を大いに納得しつつ読んでいて、年末年始にお会いした何人かの方に「学校現場でICTを本当の意味で活用するには、まずは教員のマインドを変える必要がある」と話していたことを思い出した。 というのも、一斉授業の延長で「クラスみんなが同じ手順で…

大学入試改革への私見、あるいは「入学者選抜」ならぬ「受講者選抜」の考え方について

先日、年下の友人と鍋をつつきながら、 いつものように センター試験の悪口 を言っていた。 参照:traveling-teacher.hatenablog.jp ブログの文章よりもずっと過激な批判をしていたのだけど、そんな愚痴に苛立ったのか、友人から不意打ちのように 「じゃあ、…

生徒を見ていて学ぶこと、あるいは「真剣勝負」と「心の余裕」の両立について

生徒を見ていて心から尊敬を感じる機会がある。 先日は数学の研究授業で、3次の因数分解の有名な難題をある生徒がさらりと解いたとき、そしてその発想を惜しげもなく周囲の生徒に共有したとき、心底驚くとともに尊敬の念を抱いた。(ちなみに僕は高校生の頃…

センター試験(数学)と数学的思考力、あるいは「ぼくのかんがえた最強のセンター試験」

センター試験が嫌いだ。受験生の頃から、ずっと。 特にセンター試験の数学が嫌いだ。数学に真摯に向き合う生徒ほど、あの問題で高得点が取りづらくなる。(生徒には「本当の学問的な数学を“マラソン”と喩えるなら、センター試験の数学は“110mハードル”だ」な…

【旅】'19夏 ギリシア・アテネからのセルビアとバルカン半島周遊 〜本編

ギリシア(8月4日〜6日:2泊3日) マケドニア(8月6日〜8日:2泊3日) セルビア(8月8日〜11日:3泊4日) ギリシア(8月4日〜6日:2泊3日) 【1日目】 ギリシアはEU。だからユーロを使う(実は初めて)。入国審査も「EU」と「EU以外」の区別。 地中海性気候…

運動部と文化部の違いは何か、あるいは部活動についての長い議論の序章

数週間前、教職員の「高校総体おつかれさま会」なるものがあった。 そこでは各部活動顧問が一人一言、前に立って結果報告や部活にたいする想いを述べていく。僕は現在は文化部の顧問なので話す場もなく、ただ先生方の熱い想いを聞いていたのだけど、聞いてい…

年度当初のクラスへの挨拶、あるいは自由と制限の境目について

遅ればせながら新年度。 散々希望を出していたのに今年度も僕は副担任で、もしかしたらもう担任を持つことがなくなるんじゃないかとハラハラしていたり、していなかったり。 ただ、今年度は職員室から図書準備室に机が移動し、学校図書館運営にも関われるこ…

Clearing、あるいは過去の教育理念と訣別することについて

しばらく更新が止まっていた間に、勤務校の卒業式で多くの生徒と別れのメッセージを交わしたり、前任校の教え子に再会して思い出話や互いの現状報告に花を咲かせたりしていた。 僕は現任校に来てから特に、別れの時や区切りとなるタイミングには、「Clearing…

旅での怪我とその功名、あるいは南アフリカ共和国のアパルトヘイトと日本の学校教育現場は相似形だという仮説について。

ブログでの報告がすっかり遅くなってしまいましたが、無事に日本に帰国しました。いや、「無事に」と言い切るのはいささか憚られるくらいのトラブルもあったのですが、とりあえずそこはいつかどこかで記録に残すとして。 今回はそんなトラブルの中で出会った…

【旅】'18〜'19年 上海・ロンドン・ケープタウンからのナミビア 〜ロンドン3日目・ケープタウン1〜2日目

あけましておめでとうございます。 現在地・ナミビアではWi-Fiもあまり繋がらず、更新が滞っていますがご了承を。もう昨年のことになってしまった、ケープタウン(南アフリカ)での話。 ロンドン・ガトウィック空港発の飛行機内は9割くらいが白人。残りが黒…

【旅】'18〜'19年 上海・ロンドン・ケープタウンからのナミビア 〜ロンドン1〜3日目

箇条書きだとどうも話が散漫になるのだけど、まあ僕の旅なんてそんなもんなのかもしれない。そもそも目的なんてないのだから。 上海発の中国東方航空は 上海13時発・ロンドン17時45分着 だったからフライトが長い印象がなかったのだけど、まあよく考えたら時…

【旅】'18〜'19年 上海・ロンドン・ケープタウンからのナミビア 〜関空→上海(1・2日目)

旅のメモを箇条書きでかいていたら、量が膨大すぎて、こりゃあもう。 …ということで箇条書きのまま公開します笑。 【1日目 関空〜上海】 11時55分関空発の飛行機に乗るのに朝5時50分に起きて7時20分に豊中駅に着いていた。 何度となく飛行機に乗り遅れた経験…

【旅】'18〜'19年 上海・ロンドン・ケープタウンからのナミビア 〜旅の始まり

去年(2017年)の年末に友人のOから急にLINEが入った。 今日Sと飲んだんですが、3人で海外旅行に行ったら面白いよね、という話になりました。 LINEというのはいつも急だ(そしてなぜこのときのOが敬語だったのかは分からない)。 というかこのときのLINEの記…

【書評】リフレクションとはイベントではなく日常的なメンタリティである

季刊誌『授業づくりネットワーク』が届いた。私は今回も(少しだけ)寄稿させてもらっているのだけど、まあ正直なところ、この号のテーマである「リフレクション」なんて、普段ほとんど意識をしていなくて、だからこそ届いた今号の内容がすごく新鮮に思えた…

授業における「自由」と「放任」についてぐだぐだと

毎学期とっている生徒からの授業アンケートに興味深いコメントがあった。(僕の現在の授業形式についてはこちら↓) traveling-teacher.hatenablog.jp 「自由」と「放任」は違う。先生は「放任」はしていないと思うけど。 ……ここで止まっているので生徒がこの…

三連休明けの学校

三連休明けのしんどい朝。起きた瞬間、 「学校行きたくねー!!」 って、小学生みたいに思った。 学校では、高校生たちもいつもより少し落ち着きがなくて集中も途切れがちだった。(まぁ僕も人に迷惑をかけている行動をとっていない限りあまり生徒たちを注意…