旅する教師の業務報告

「旅する教師」として「みんなを自由にする」活動をしています。ご査収ください。

【旅】'19夏 ギリシア・アテネからのセルビアとバルカン半島周遊 〜出発とギリシャ着まで

この夏はギリシアセルビアの地中海、バルカン半島の旅を8月3日から10日間ほど。

 

【8月2日まで】
7月31日まで部活一色で、次の日は終日出張、その次の日(出発前日)に出発準備をしようと思っていたら部活の会計処理の後始末でトラブルがあり丸一日つぶれる。
なので出発前日の夜の10時くらいから家のバックパックを取り出してとにかく詰める。洗濯が必要な服たちもとにかく洗って干す。

でも荷造りの仕方は我ながら上手くなった。

  • 持っていくズボンやポロシャツは厚さにバリエーションをもたせる。
  • 靴下の長さも何種類か。
  • タオルとビニール袋は多めに。
  • 持ち歩き用のバッグはファスナーで閉じられるものを。ズボンのポケットもファスナー式だとなお良し。
  • 現金は2カ所に分ける。
  • Eチケットはスマホにダウンロードして、webメールにオンライン保存して、印刷したものを2部。その2部は別々に保管。
  • 浴衣を持っていくといろいろと面白イベントが発生する。
  • 靴は少し古めのものを。ついでに安めのサンダルも。
  • スマホの充電器、ケーブルは2セット。モバイルバッテリーと変換プラグも忘れずに。
  • 充電器は定格電圧も要確認。
  • ボールペンがないとちょっとしたときに地味に困る。でも失くしやすいから安いものを数本だけ。
  • パスポートを入れる場所だけはいつも同じところ。
  • 日本語の本は、小説よりもビジネス書の方が海外の地でぐっとくることが多い(自分内統計による)。
  • Amazonプライムで映画をダウンロードしておく。

細かいことを挙げればキリがない、海外旅行前の自分なりのチェックリスト。
このリストにまつわる、かつてのいろんな成功・失敗を思い出しながら荷造りを進めて数時間。

 

【8月3日】
夜が明けて、干していた洗濯物を最後に詰めて、出発。

朝の超高速船は満席だったけれど無事に乗れた。(乗れなかったらたぶん旅全体が終わっていた)
境港から米子、岡山、新大阪、関西空港。やくもが異常に揺れたことと新幹線の安定感のギャップしか記憶にない。
米子から同一行程の家族がいた。

関空に16:00着。
現地の友人に渡すお土産と足りなかった旅行グッズを買って、ご飯を食べて(いつも食べている島の食事のレベルの高さを実感して)、スマホを充電して、日本円をいくらかユーロに両替してたらチェックインゲートが開いていた。

出国手続きがとてもすいていた。
パスポートのハンコはやっぱり押してほしい。

18:30 搭乗口着。
国際線に乗る前に慌てると良いことが起こらないことは経験で知っている。新大阪で買ったギリシャのガイドブックを眺めつつ地図情報をダウンロード。そういえば小さい頃ギリシャ神話大好きだったことを思い出したり、メテオラに行きたくなったり、ギリシャ数学者の博物館的なところがないことに落胆したり。

19:10 搭乗。
隣の席はシンガポール人のご家族。大阪・京都・奈良に1週間の旅行だったらしい。ご家族のお父さんは、日本に来るにあたって日本語をとても勉強してきたらしい。スマホに日本語勉強アプリが10個くらい入っていた。

予習の成果か、日本語に興味津々なお父さん。
「なんで日本語には漢字とひらがなとカタカナがあるの? カタカナだけでよくない?」
「日本人は文字が混ざってた方が読みやすいの? なんで?」
「漢字にも一つの字にいろんな読み方があるよね? 中国語だと一つだけなのに。なんで?」
「日本語って単数形とか複数形ないの? え、一部の単語にはあるの? どういうこと?」
それぞれにたどたどしい英語で説明する。
問答は続く。

「そういえば、日本語の看板が不思議だったんだ」
「英語で "Trains" って書いてある看板なんだけど、"Trains" って日本語では "列車" のはずだろ? その看板には3文字の別の言葉が書かれていたんだ」
"Trains" が「列車」じゃないなら「電車」? でも3文字? 「新幹線」とか「新快速」とか「のぞみ」とかそういうこと? なんてことを考えつつ話を聞く。お父さんはその写真を探すこと5分。見せてくれた写真には「のりば」と書かれていた。

「これもおかしかった。"Toilets" は "トイレ" のはずなのに、別の文字が書いてある。それともこの文字も "トイレ" って読むのかい?」
写真に書かれていたのは「お手洗」。英語にも "bathroom" とか "restroom" とか "water closet" とかいろんな言い方あるでしょ、と説明した。

「てか、キミの文字入力アプリすごいね」
「どんな仕組み? 長く押して滑らせるの? すごい!」
「日本語を入力するの困ってたんだ。帰ったら早速ダウンロードするよ」
「そのアプリの名前覚えておきたいから写真撮らせて」

寝る暇も、ダウンロードした映画を観る暇もほとんどなかったけれど、ご家族が日本旅行をとても楽しんだことがよく伝わってきた。


【8月4日】
1:00 シンガポール・チャンギ国際空港着。
乗換口でご家族とお別れ。また会う日まで。

空港内のコンビニで食事を買う。空港価格のサンドイッチとピザとカップラーメンとココナッツジュース。控えめに言っておいしくなかった。

2:15 搭乗口
搭乗口前にミネラルウォーターの給水器。ココナッツジュースのペットボトルを捨てなきゃよかった。
(だから空のペットボトルを持ち込む人が多かったのか)

2:35 搭乗口
空港内の無料Wi-Fiに最後までしがみついて、搭乗、しばらく後、離陸、睡眠。
隣の席の方から話しかけられる。「友人と離れた席になってしまったので席を変わってほしい」と。うん、いいよ。そうやって自分から環境を改善していく考え方、好きだよ。

また睡眠。ノドが乾き、CAさんに水がほしいと言うも、有料。ココナッツジュースのペットボトルがうらめしい。

映画を観る。『怒り』。救われない。

ブログを書いていたら、そろそろギリシアに着く。